接続・設定

光回線の分岐の仕組みについて

2022年9月24日

戸建てタイプだと光回線を独占できるので回線速度が速くなると聞いたけど本当なの?

あなたはこのような疑問を抱えていませんか?

今回は戸建てタイプの光回線の仕組みについて解説いたします。

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私は回線事業社やプロバイダに計10年以上勤務してきました。そのため光回線やプロバイダの契約・接続・工事のみならず業界の仕組みなど読者の皆様に役立つ情報を自信をもってご案内いたします。

インターネットに不慣れな方や初めて光回線の契約をする方に向けて「一記事を3分で読める」を目標にシンプルにまとめておりますのでお時間をいただきません。お手すきの際に当サイトをお役立ていただけますと幸いです。

回答はコレ!

戸建てタイプだと光回線を独占するということはありません。光回線は分岐して使われる。

戸建てタイプにしろマンションタイプにしろ、光回線は1本の回線を最大32分岐してユーザーに提供されます。以下のイラストをご覧ください。

光回線の分岐の仕組み

光回線の分岐の仕組み

まず光回線は局社内で4分岐されます。さらにそれぞれの光回線が電柱に設置してあるスプリッタから最大8分岐されてユーザーに提供されます。4分岐×8分岐により最大32分岐となるわけです。

※上記の仕組みはNTT光回線に限らずKDDI(au)や電力系光回線においても同じです。

分岐は近隣のユーザーによって分け合います。つまり近隣に同じ光回線を設置している人が多ければ多いほど光回線は分岐して使われることになります。

光回線の分岐のイメージ

光回線の分岐のイメージ

【参考資料:加入光ファイバに係る接続制度の在り方について

このように戸建てタイプの光回線であっても近隣に同じ光回線を使うユーザーが多い場合は分岐数が多くなるため、同時に利用すれば回線速度が落ちる傾向にあります。

分岐の範囲については公開されていません。そのため隣家のAさん宅の分岐範囲とあなたの家の分岐範囲が違う場合はAさん宅は回線速度がそこそこ出ていてもあなたの家は回線速度が遅いということも起こります。

なお戸建てタイプとマンションタイプの光配線方式は同じ仕組みで分岐されます。異なるのはスプリッタ位置だけです。戸建てタイプは電柱で分かれますが、マンション光配線方式はマンション内にスプリッタが存在します。

戸建てタイプとマンション光配線方式のスプリッタの位置の違い

戸建てタイプとマンション光配線方式のスプリッタの位置の違い

※「ス」→スプリッタ

上記のようにマンション光配線方式は部屋まで光回線が届いているので、仮に回線速度が遅いからといって戸建てタイプの光回線を引いたとしても環境は何ら変わりません。

【参考記事:マンションタイプの光回線の仕組み】

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